Jan 8, 2016

「もうひとつの肩書き」が人生を豊かにしてくれる

さいとうあみ_1-01

自分の時間で「もうひとつの肩書き」を作る

_MG_6161 思わず「かわいい!」と声を上げてしまう、カラフルにデコレーションされたクッキーの数々。さいとうあみさんは、仕事のかたわらアイシングクッキーの講師として活動をしています。

もともとモノづくりが大好きだったというあみさん。大学を卒業し地元の金融機関に就職すると、仕事の後の時間を楽しみたいと菓子教室などの習い事を探しました。しかし平日の日中に行われるものばかり。企業で働いている人は参加できないものが多かったそうです。残念に思いながら脳裏に浮かんだのは東京で在学中に見たり食べたりした、かわいくてわくわくするようなアイシングクッキー。

「当時は山形、仙台でも自分に合った時間で教えてもらえそうなイベントや教室はなく、『ない』ならば自分で作ってしまえばいいと思いました」。あみさんは本を見ながら独学で学びます。そして自分の時間を作るためにと、次の仕事を考えていた時にアイシングクッキーの講師資格が取得できる講座があることを知りました。

すぐさま東京に向かい短期で技術と資格を取得。「ベースとなるクッキーに色やロゴ、デザインを施して、オリジナルのクッキーに仕上げます。かわいい物からアートな作品、立体の物まで様々。私は見てかわいくて、食べておいしいをテーマにしています。完成しラッピングしたときの満足感がたまりませんね」。

地元になければ、自分で作ろう

_MG_6125 「いつか自分にしかできない仕事をしたい」と考えていたあみさん。講座で仲良くなった友人らが、各地で教室を始めていることを耳にし、自分もやってみたいと思うようになりました。

まずは地元の友人を中心に声をかけ、教室を企画することに。Facebookで告知すると、友人からその友人へも情報が伝わり、県外からの参加もあり、大盛況に。

その後加工場を借りて手作りし、イベントやブライダルの販売も手掛けるようになりました。「教室に参加してくれた人の口コミや、手にした人がブログやFacebookに掲載してくれたことで、情報が一気に広がり、教室の開催やイベントでの出店依頼を頂くことが多くなったのです」。

あみさん自身が習い事を楽しみたいと始めたアイシングクッキー作りでしたが、自ら実際に教室を開くと、親子連れが多く参加。あみさんが想い描いていた“かわいい”は、幅広い年齢の人々の心を動かしました。

手掛けるクッキーが
地元の更なる輝きに

「人との繋がりやすさ」が、庄内の魅力だとあみさんは語ります。地元で何か始めると、いろんなメディアで話題にしてもらえたり、地域のイベントに参加すれば好奇心を持って活動している面白い人々と仲良くなれたり、それが地元の醍醐味。

「東京には輝いて見えるものが多く、受け身になりがち。山形にその輝きや楽しさがないと思うなら、つくればいい。それをやるかやらないかは自分次第。私は地元に帰ってからの方が忙しいですね」そう笑い、忙しく、充実した時間を過ごしています。

いずれクッキーの仕事をメインにしていきたいというあみさん。「独身女性のアフター5の時間を満喫できる場所、そして高校生や大学生が通えて交流を持てるようなお店を作りたいですね」。あみさんは更なる夢へと向かって、仕事と両立しながら準備を進めています。

スケジュール

朝8時頃~
不定休

オー、マイショウナイ!

酒田市宮野浦地区、京田川と最上川を挟んで見える風景(酒田市)

橋の向こうに見えるのは、酒田市内の街並みと、日和山公園、そして鳥海山。高校時代、自転車で通いなれたこの道の景色は、いつ見ても気持ちが安らぎます。

プロフィール

◆さいとうあみ (Ami Saito)
JSA認定アイシングクッキー認定講師。1988年生まれ、酒田市出身。酒田東高等学校、東洋大学卒業後、地元の金融機関に勤務。2015年より、事務職員として勤務しながら、アイシングクッキーの販売から、ワークショップ・教室の開催をしている。

 

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