Jan 8, 2016

心が奮い立つ「本気」の仕事に出会う

松浦彩_1-01

掴んだチャンスと
ぶち当たった壁

ラジオやイベントなどで声を仕事とし活躍する松浦彩さん。「高校時代の夢はいろいろあり、1つに絞り切れていませんでした。その中の一つテレビのリポーターは、私には無理と諦めていたのです」。

その後他県への進学も検討していたものの、家族から庄内で学んでみたらどうかという勧めがあり、東北公益文科大学に進学。在学中に、偶然にもテレビの旅番組でリポートをするというチャンスを掴みます。しかし、納得のいかない結果に。それからイベントの司会を頼まれ経験。そこでも思うように務まらず「できないことが、本当に悔しかった」という彩さん。

壁を乗り越えるべく、考えるようになったのは“自分が本気になれることは何か”ということ。それまで続けていた就職活動をぴたりとやめ、アナウンサーになると決意し、進み始めたのです。そしてイベントの司会や地元ハーバーラジオでパーソナリティーを務めるなど、活動の幅を広げていきました。

厳しい試練の先に、はっきりした目標が見える。

_MG_5806 庄内を中心にイベントの司会をしていると、大学時代にハーバーラジオで出会った憧れのアナウンサーに「若いのだからもっと挑戦してみたら?」と背中を押してもらいます。そして「もっと自分の可能性を試してみたい」とラジオ局エフエム山形の門を叩きます。

地元の鶴岡をテーマとした番組のパーソナリティーとして仕事をスタート。まだ経験が浅く思うように話せなかった彩さんに、アナウンサー岩崎敬さんは、他の人が担当するラジオ番組を見学させてくれたり、原稿を読みながら指摘するなど、丁寧かつ厳しく指導にあたってくれたそうです。

「岩崎さんはリスナーから慕われ、敬兄(けいにい)さんと呼ばれています。私は尊敬を込め、師匠と呼んでいるのですが、県内を実際に巡りながら情報収集をしたり、リスナーのメッセージを最大限に引きだしおしゃべりする姿が本当に素晴らしく、私もいつか岩崎さんのようになりたいと目標をたてました。いつかエフエム山形といえば松浦彩、そんな風に思い浮かべてもらえるようなパーソナリティーになりたいです」。

その「師匠」と呼び慕う岩崎さんも「彼女の強いやる気と探求心で、短期間にすさまじく成長を遂げている」と太鼓判を押すほど。いまでは夕方の番組「レディ音タイム」を毎週3日連続で担当するまでになりました。「今年で3年目。始めは胃薬を飲みながら、苦労もしました。失敗してもくじけずに続けていたら、ガッツが身につきましたね」と満面の笑み。

彩さんはラジオを通じて、大好きな山形の良い所を音楽と合わせてリスナーに届けていきたいと、休日に様々な場所に出掛け、感じたことをノートに書き留めたり、言葉や想いを短歌と交えて伝えるなど、日々心に届くエッセンスをラジオに乗せられるよう努力しています。

生まれ育った庄内から

庄内の自然も、そこで暮らす人の人柄も、言葉も、全部好きという彩さん。当初は家族の勧めから選んだ場所でしたが、たくさんの人に出会い、チャンスをもらい、支えられ、ここで生きる大きな意味を見出しました。現在は地元の知り合いからの紹介でイベントの司会業を頼まれることも多いことから、鶴岡と山形の2つの拠点を行き来し、仕事をしています。

「この仕事をしていなかったら何をやっていたか、今は想像もつきません。イベントやラジオで、企画する人や参加してくださる全ての人と感動の時間を共有しながら、私を応援してくれたすべての方へ恩返しの気持ちを込めて、これからももっともっと成長していきたいです」。

スケジュール

不定休
お休みの日は県内のいろんなところに出掛け、見て回って息抜き。
山形の事を知り、それをラジオで伝え、共有できることが何よりもうれしい。

オー、マイショウナイ!

金峰神社(鶴岡市)

父親が神主として勤めていた神社で、大学生まで彩さんは巫女をしたり、正月に神社の手伝いをしていました。四季を五感で感じることができ、心が安らぐ場所です。

プロフィール

◆松浦彩 (Aya Matsuura)
フリーアナウンサー。1989年生まれ、鶴岡市出身。鶴岡東高等学校、東北公益文科大学卒業。様々なイベントの司会の他、カートソレイユ最上川での実況アナウンスやFM山形のパーソナリティーとして「レディ音タイム」を担当している。

 

ラジオ番組「レディ音タイム」ホームページ
http://www.rfm.co.jp/ready/